2013年9月9日月曜日

中断の土地

巡礼者の朝は早い。
アルベルゲのチェックアウトは朝8時だ。
7時に起床し、朝ごはんを頂き出発準備をする。
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標準時の関係で、この時間帯はまだまだ暗い。
まだ眠っている薄暗がりの街を背に走り出した。
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寒い。本当に寒い。
4月も中旬だというのに切れるような寒さ。
どうもカセレスの手前の峠で気候が北と南に寸断されている気がする。
こっちの朝晩はまだまだ冬の気配。
慌てて手袋を取り出してはめる。
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道端には先に出発した巡礼者が歩いていた。
「Buen camino」と挨拶をすると、それだけなのになぜか随分気持ちが軽くなる。
左手に視線を落とすと、まだまだ長く伸びる自分の影があった。
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こうやって影を意識しながら走るのはいつぶりだろうと考えてみると、
思い返しただけでも末恐ろしい暑さだったアメリカ以来かもしれない。
あの時は涼しいうちに少しでもと朝早くから自転車を漕いでいた。

長い影は一緒なのに、今日は早く太陽を焦がれているのに対し、
あの時は太陽よ出て来ないでおくれと心境が間逆なのがおかしい。

徐々にあたたまる体と短くなる影でそんなことを回想していた。

いったん影が形をほとんどなくす頃、レオン県に入った。
そして間もなくレオン都市圏へと入る。
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ここで旅は一区切り。
この場所に着いてもなお、日本に帰るのだという実感は湧かない。
まぁなにせ2年に近い時間を海外で過ごしてきたのだ、
今の自分にとって日本は非日常の世界なのだ。

この街に住む友人との待ち合わせの図書館前に自転車を走らせ、
そこで僕の自転車旅前半戦は終わったのだった。

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