2013年3月23日土曜日

ずぶ濡れ街道再び

今日からまた未舗装に入る。
これより以南は完全にダートで次のアスファルトはアルゼンチンに入るまでお預けとなる。
セロカスティージョの集落の先に続く上りから分かりやすいほどあからさまに道はダートになり、
アップダウンもきつくなった。
傾斜自体は舗装路と一緒なのかもしれないが、ダートだと一漕ぎ一漕ぎにかけるトルクが舗装路より必要なので、きつくかんじる“だけ”なのかもしれないが。
それにしても本当にこの街道はアップダウン続きだ。

今朝も相変わらず山は雲をかぶったままだったが、セロカスティージョに連なる山脈の一部が顔を覗かせ、なかなかに凛々しい佇まいを見せてくれた。
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それもあっという間に雲に飲み込まれ、再びの雨街道の始まりとなった。
ぬかるんだダートはタイヤを取られて走りづらい。
跳ね上げる泥が背中や足元にべたべたとこびり付きみっともない限りだ。
写真を撮る気力も萎え、ひたすら距離を稼ぐことに専念する。

この辺りも河あり森ありのルートで天気が良かったらさぞ楽しいコースなんだろうな。
けど、雨のこの状況ではただ単に先に進むためだけの道に変わってしまう。
これほどに天気によって印象の変わる土地ってなかなかないと思う。
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道中、唯一の楽しみはコジャイケのスーパーで買い込んできたサラミ。
雨に打たれつつ立ち食いのみっともない格好ではあるけれど、やはり美味い。

今日は小さな村に着くアテすらない。
幸いにして途中途中、小さなバス停があったので今日はバス停キャンプかなーと思いつつ、
不意に現れた森のトンネルを抜けると、地図に載っていない小さな集落にでた。
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といっても村の本体は街道を外れて2kmほど奥に行かなければならないそうで
街道沿いには小さな家が数軒あるだけだった。
だが、そんな数軒の家々の中に一軒宿があった。

値段を聞くと6000ペソと手頃な値段だったので即決。
値段の割に部屋は綺麗で、シャワーもガスで沸かした熱々のお湯が出た。

汗冷えか、雨濡れか分からぬ冷たい体にシャワーの熱を流しこみ、ひとごこちをつく。
カンカンに焚かれた薪ストーブが2台も焚かれた宿は柔らかな温もりが立ち込めていた。

雨はやっぱり好きになれないけど、こうした雨の走行を走りきった安堵感は
何にも代えがたいものがあるんだよな。

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