サルタには結局3泊。
2泊目にはカメラの修理も今回は完璧になされ、都会での用事事は済んだのだが、
3日目が日曜日だったこともあり、最後はだらけてしまった。
ただ、気分次第でだらけることすら許されなくなってしまったこの地の物価。
出発したその日は、その埋め合わせをすべくガソリンスタンド脇でキャンプし、
翌日の午前中にはコンチャス渓谷の一部のカファジャテ渓谷に入った。
徐々に地形が赤茶を帯び、荒涼とした岩がむき出しの地形へと変わっていく。
おぉっと思わず唸ってしまう景色だがこのあたりは、まだサルタへ下ってきたときと似たような景色。
それでもテンションあがっちゃうんですが。
中間地点にある一応この渓谷の目玉。
悪魔の喉仏。
いまいち分かりづらい?
個人的にはこのカファジャテ渓谷。
悪魔の喉仏から後半がベストだった。
コンチャス川に削られた地層がむき出しになり、それらを眺めながら走ると
この雄大な地形を作り出した無窮の時間を少しだけ感じ取れるような、その時間の一部になれるような。
そんな気がしてくる。
個人的ハイライトはここ。
色味の異なる断層が幾十にも重なっている。
サルタの北には世界遺産にも指定されているカラフルな鉱物の断層が見れるウマワカ渓谷があるが、
距離的にも近いこのカファジャテ渓谷も負けず劣らずカラフルだと思う。
あと何万年かしたらモニュメントバレーっぽくなりそう。
断層が分かりやすいです。
川沿いの渓谷という地形状、カーブを曲がるたびにため息の出る岩の芸術が飛び込んできて、
その都度うぉーと叫んでしまう。
だが突然にして、夢は覚める。
突然現れた山から、あからさまに草木が生え出し渓谷の終わりを告げた。
そこから先は突如としてブドウ畑が広がりだした。
どうやらワインの産地カファジャテの町が近いようだ。
けれど、ここにきて猛烈な横風と気温。
いや、ここにきてというのは違うかも。
渓谷に夢中で気付かなかっただけか。
魔法の解けた僕にとって最後の数kmが猛烈にきつかった。
漕げども漕げども進んでいる実感がなく、体力ものどの渇きも限界近く。
やっとの思いでヘロヘロになって、街の入口にあったガソリンスタンドに駆け込んだ。
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