いよいよエクアドル入国。
と、その前にコロンビア最後の寄り道を…
コロンビア南端の街、イピアレスの近くには
とんでもないロケーションに立つ教会があるそうなのでそれを見に。
昨日来た道を引き返す。
相変わらずとんでもない坂。下が見えない。
荷物は全て宿に置いてきたので、久々に空身で走ったのだが、それでもブレーキが滑る。
街を抜けて20分程しばらく走ると前方に見覚えのある人影と自転車が…。
昨日会ったチャリダーのアンドレだった。
もう昨日教会に行ったんじゃないのと思ったが、教会近くにもホテルが何件かあったそうだ。
でも、コールドシャワーだったらしい…。
ここは標高2800m。流石の欧米人でもこの標高のコールドシャワーは辛かった様子。
で、まだここは教会まで3km程ある。
なぜここにアンドレがいるかと言うと…
渓谷に佇むラスラハス教会を遠目に見えるビューポイントなのだ。
おお、なんかすごいとこに建ってんなぁ。
んで、随分ここから下るみたいだなぁ…。
またしばらくアンドレと立ち話した後、彼と別れて一路道を下る。
雨がパラつき出しつつも谷底は、何か日本の温泉街のような雰囲気。
立ち並ぶ宿におみやげ屋。いかにも暇そうなタクシーの運転手。
そして薄暗い雨模様の天気がどこかうらぶれた日本の温泉街を彷彿とさせた。
まだ朝早かったため、営業している土産物屋もほとんどなく、冷やかす間もなく教会に着いた。
教会に続く階段には礼拝者?のプレートが隙間なく埋め込まれていた。
この場所はマリア様が降臨した場所だそうで、この教会には毎年たくさんの巡礼者が礼拝にくるそう。
といっても作られたのは新しくて、1950年代と確かアンドレが言ってたと思う。
正面。
全景。改めてすごいとこにあんなぁ。
足元は結構急な流れの川が流れていた。
下から。
中。これ、ネオバロックだかネオゴシック様式と言うらしい。
あいにく、ちょうどミサが行われている時間だったため中を歩きまわれず遠目からの撮影となった。
だって短パンだもん。一応脱帽はしたんだけど。
で来ておいて、言うのも何だが…
この教会、あんまりグッと心に響くものではなかった。
そりゃ、このロケーションは素晴らしいけれど、でもそれだけなんだよなぁ。
僕にもっと信仰心があれば、建築様式に詳しければ違った感情が涌いたのかもしれないが
残念ながら、そういったものは持ち合わせていなかった。
それに雨がポツポツと降り出していて、レインウェアを持ってきていなかったので若干焦っていたのもあると思う。
そういえばメキシコで会った建築士の方が言っていた話を思い出した。
メキシコの遺跡群も案外普通なものも多いですねなんて話していたら
『だって人の作ったものだもん、自然にはかなわないよ』
と返してきた。
建築士という職業柄、それを言っちゃあと思ったが
その人は自虐的に言いつつも、自分自身を奮い立たせるためにそう言っていたように感じた。
まぁただ、この教会に関しては何かあたりの宿や土産物屋も含めて狙いすぎな感じだようなと思った。
確かに人の作ったものだよなぁーとしみじみ思いつつ宿へ戻った。
帰り道の途中、気づいたがイピアレス郊外の街は先住民が多く住んでいるようで
それっぽいレリーフが壁に描かれていた。
宿に戻る前に、食堂に寄って朝ご飯。
最後にチョコレートを買って手持ちのペソを使い切った。
ではでは…
ほんじゃあ国境越え行きますか。
宿から国境までは5km程。
しかも下り坂なので一瞬で到着。
国境付近にはいつものようにトラックの渋滞が。
コロンビアのイミグレでサクッと出国手続き。
コロンビア、エクアドルの国境はものすごく時間がかかると聞いていたので意外。
それに最後の最後で両替商に嫌な思いさせられるかなぁなんて心配していたのだけれど
両替商もすごく控えめで、両替するお金は持ってないよというとすぐ引き下がってくれたし
僕が出国手続きしている間も自転車を見ていてくれた。
最後の最後までコロンビア、よかったなぁ。
さてエクアドルは河の向こう側。
どこの国もそうだが、案外川が国境線になっていることが多い。
よっしゃぁ、越えます。
入国!
さっそくイミグレへ。
こちらも渋滞もなく、あっさり手続き完了。
珍しくスタンプではなく機械の印字式だった。
そうそう、こんなポスターが。
賄賂はダメよのポスター。
イミグレの渋滞もそうだけど、どこの国もすこしずついい方向に向かってるってことなのかな。
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