2011年12月29日木曜日

Side Trip In Tequila

11月のある日、浅草の常連さんの伊藤さんにテキーラ発祥の地テキーラ村へと連れていってもらった。

メキシコのお酒と言えばTEKATEにSOL、CORONAにXXと有名なビールも多いが蒸留酒のテキーラも有名だ。
てかテキーラが一番有名かな??
そのテキーラはアガベと呼ばれるリュウゼツランの一種を用いた蒸留酒で、メキシコには同じような製法で作られる。
メスカルというお酒もあるが、アガベを使った蒸留酒でテキーラの名前を使えるのはここハリスコ州で作られたお酒のみ。
それ以外はメスカルと呼ばれる。
ちなみにこのテキーラの由来は、この地域でたまたま山火事があってアガベに火がついたらなんとも言えない甘い香りがしたことから
お酒に加工したというある種偶然で出来たお酒なのだ。
で、このテキーラを生産するこの地域一帯は“テキーラの古い産業施設群と竜舌蘭の景観”として世界遺産登録されている。

テキーラ村でテキーラを飲めりゃあ目的は達成!ぐらいの気持ちで乗り込んだテキーラ村だったが
これがまたよかった。
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幹線道路から外れたところに村があるので、世界遺産になった今もどこかのんびりした空気がそこかしこに感じられた。もっとも僕を含めてツーリストは非常に多い。
街中は車でさっと通り過ぎただけだったけど、一泊してのんびりしたくなるような街並みだった。
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手すりもリュウゼツランで可愛い感じ。

セントロを抜けた辺りに、テキーラ工場が見えてきた。
ここで工場見学をすることに。
僕らが参加したのはJose Cuervo社の工場見学ツアー。

ちなみにこれね、リュウゼツラン。
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この葉の下に巨大な実がなっていて、見た目がパイナップルに似ていることからPINA(パイナップルの意)と呼ばれる。
こんなかんじ。
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重いものでひとつ50kg近くになるんだとか。
これを斧で半分にして釜で蒸し焼きにすると、実が独特の芳香と甘みを持つようになる。
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ちょっと食べてみたけど、これだけだと風味が独特すぎてあんまり美味しくない。
この蒸し工場内全体に芳醇な香りが漂っていた。

でこれを圧搾し果汁を絞ったものを発酵させるとテキーラの出来上がり。
残念ながら、ここの工程は撮影禁止で写真はない。

これは昔の生産施設。手前が蒸し釜で奥が圧搾器。
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出来上がったテキーラはその後樽で寝かされるのだが、その熟成期間によって
テキーラも分類分けされ味も違ってくる。
飲み比べてみると出来たばかりのテキーラはアルコールと風味がかなりきつく好き嫌い分かれそうなかんじ。
対して熟成されたテキーラは徐々に黄金色を纏い、口当たりも風味もぐっとまろやかになって上品な味になる。

試飲をしながら回ったツアーの〆はテキーラを使った代表的なカクテルのマルガリータで。
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縁に盛られた塩がほどよい塩っぱさでマッチしてウマい。
すっかりいい感じになってツアー終了。
おみやげ屋を物色して、タチートさんにおみやげテキーラも購入。
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その後隣町のマグダレナへ。
ここはオパールが有名らしく、特に燃えるようなオレンジのファイヤーオパールの産地のようだ。
ここもまた程よい田舎っぷりでのんびりした雰囲気だった。
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充実の一日。
本来、公共交通機関で アグアスからこっちまで観光となると
2泊3日くらい必要だが、今回は伊藤さんの車で周ったので日帰りで行って来ることが出来た。
伊藤さん、ありがとうございました!

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