2011年11月26日土曜日

patagonia HOUDINI FULL-ZIP JKT

patagonia社の定番ウインドシャツ。

学生の時にアリゾナ州フラッグスタッフのアウトドアショップで購入。
その年の春夏モデルのNewカラーで出たばかりのはずだったが
なぜか他の秋冬モデルと一緒にセール価格で購入できた。確か100$くらい。

見た目の通りペラペラの生地なので保温性はそれなり。
しかしこのジャケットの最大の機能は風をシャットアウトすることにある。

例えば外気温が10度の時に風速5mの風を受けた時のウインドチル(体感温度)は
4℃相当となる。10mの強風を受ける体感温度はと氷点下-1℃となるという。
風は時として、外気温以上に身体に影響を与えることがあるのだ。

防水透湿のGORE-TEX素材のジャケットをウインドブレーカー替わりに使用することもできるが
GORE素材は紫外線にさらされると劣化が早まってしまう。
半年ぐらいの旅行であれば使い捨て覚悟で酷使するのも有りだが
長期の旅では悪天候時以外にGORE-TEX素材の使用は避けたいところ。
そこでウインドシャツの出番である。

約5年使っていて撥水性能はだいぶ落ちてしまい、
水分に触れるとたちまち生地が濡れてしまうようになってしまったが
新品時であれば強力な撥水加工がしてあって小雨ぐらいならばっちりはじく。
もっともウインドシャツはあくまで防風効果がメイン機能であるので
雨なら素直にレインウェアを着ればよいので特に撥水機能の劣化は気にならない。
小雨時に着替えるか着替えないか判断が迷うような時は着替えずに済むので便利ではあるが。
まぁ、仮に濡れてしまっても水の抜けも圧倒的に早いので、乾かなくて困ることは少ない。

ジャケットの下にフリース(僕はR1フーディを使用している)をレイヤリングすれば7℃~くらいの行動時なら問題なく対応できる。
単独使用の場合でもフリースが保温着、ウインドシャツが防風着と役目を決めれば、
同じ気温下であっても風の有無によりどちらがベターであるか選ぶことができる。

とはいっても僕の場合、よほど寒い場合で無い限り、取り回しのしやすさからフーディニを愛用している。

取り回しのしやすさの秘訣は本体胸ポケットに収納できるパッカブル仕様な点。
小さくすると拳ぐらいの大きさになるので、フロントバッグで出し入れしている。
(サイドバッグはロールクロージャー式なので開け閉めが手間なのだ)
街歩きの際はショルダーバッグに入れて、もしものときの保険として気楽に携行できるコンパクトさと軽さが魅力(実測98g)
フーディニとは実在したハンガリーのマジシャンの名前で、魔法のように小さくなることからの命名と思われる。

僕の持っているモデルは胸ポケットは小さな丸ベルクロ式なので
あまり胸ポケットとしては使い勝手はよくない。
現行モデルはジッパー式になっている。
ジッパー式は故障の可能性や重量が増してしまうがデイリーユースでは
こちらのほうが便利なのは間違いない。

胸ポケットにはループが付いていて収納時にはカラビナなどに引っ掛けて携行することも可能。
しかし、このループも極薄の生地なのでカラビナの隙間からするっと滑って抜けることが何回かあったので
改良して欲しいと思っていたら、いまpatagonia社のHPを見ると
現行品はしっかり厚手のループに変更されているではないか。
胸ポケットといい、ループといい着実に進化している。

去年の夏、キャンプ場で風邪をこじらせ、焚き火の前で寝込んでいたら
焚き火が爆ぜて朝起きたら左腕に大きな穴を開けてしまったがリペアに出して復活。
雨が降るとこのパッチを当てた場所だけ水を弾いている(笑)
写真を撮っていて気付いたが、このリペア、生地のリップストップの糸目がしっかり本体の糸目と合っている。細かい気配りは流石。

0 件のコメント:

コメントを投稿