2011年11月19日土曜日

メキシコスター街道驀進中

TV収録の翌日。

前日の夜に監督からメールをもらい、セントロに17時の約束ということで待ち合わせをした。

お昼にタチートさんの付き添いでTV局に行ったときに一番最初に僕に映画の話を

切り出したカメラマンのリノに会って、集合場所の地図ももらっていた。

宿から近いこともあって17時の15分前には指定された場所に到着していた。

 

がしかし。

 

時刻は17時半になろうとしている。

監督は現れない。

もらった地図も住所と合っているので場所違いってことでもなさそう。

これが噂のメキシカンタイムか…

 

電話番号も知らないので30分になったら、いったん宿に戻ろうかなと思っていたら、

ようやく、リノが到着した。

しかし、肝心の監督は一向に現れない。

さらに15分待ってやっとこさ監督のヘクター到着。

まぁしかし特に悪びれる様子もなし。

メキシカンタイム、いったい何分までが許容範囲なのだろう…

 

ともあれ、監督から短編映画の話を聞いてみる。

“日本人の科学者が愛する人をうんたらかんたら…”という内容らしい。

と、いまいちよく分からない内容だったが、内容云々よりも映画に出たという事実があるだけで

面白い旅の経歴の一部になるはずだ。

演技なんて小学校の学芸会で『ごんぎつね』を演じた以来で、まともな演技経験は皆無だが

二つ返事で出演することを決めた。

 

撮影は4日程度で終了するようだったが、準備のために時間が必要らしく

クランクインは2週間後になるとのこと。

 

2週間あれば、旅を再開させてちょうどメキシコシティに届くには十分な時間だ。

このままこの街で2週間を過ごしてもよかったが、もう既に10日以上ここで骨休みをしているので

体のなまりが心配だったこともあって一度この街を出ることに決めた。

 

ひと通り短編映画について話した後、ヘクターの家に移動して飲むことになった。

僕とヘクターとリノ、それにリノの彼女のローラも合流してヘクター家へ。

外堀の内側には立派な庭が着いていて、そこでビールを飲みながら日本のこと、好きな映画のこと、音楽のことなんかを話した。

酔いが進むとヘクターはどこからともなくギターを持ちだしてきてポロポロと曲を奏で出した。

このギターリフはレッド・ツェッペリンかな?

あ、この曲はビートルズだ。

といった具合にギターを弾いているうちに一躍大合唱大会となってしまった。

言葉はよく分からないけど、こうして同じ歌を歌っているときは、気持ちがみんな繋がっているんじゃないかなんて思った。

ヘクターもリノも僕より若かったけど(24歳)世界中の若者、聞く音楽はどこも一緒なんだな。

 

そのうち“日本の歌を歌ってくれよ”とギターを手渡されたわけだが、急に何を弾けばいいのか分からなくなってしまい

何も弾くことなくギターを返却してしまった。

後になって思えば、坂本九あたりのフォークソングでも歌えばよかったのだが。。

こういう時のために鉄板ソング準備しとかなきゃいけないかもしれんな。

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更け行く夜、さらに僕とヘクターは場所を変えてバーに飲みに行った。

バーに着くと、日本人が珍しいのかもみくちゃにされる。

そしてメキシコといえばのテキーラをご馳走に。

テキーラといえばトニックウォーターで割ってグラスを叩きつけて炭酸を発泡させるショットガンといった飲み方が有名だが

本場メキシコでのテキーラの飲み方はまずレモンかじって果汁を口に含んだ状態で、ショットグラスに注いだテキーラを

一気飲み。そのあと塩をペロリと舐めてお口直し(?)というのが伝統的な飲み方だそう。

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促されるままに僕もやってみたが、酒利きでもないし、元々お酒もそれほど強くないので正直あまり味は分からなかった。

でもやるたびにメキシコ人たちが喜んでくれたのは、少しメキシコ人に近づけた気がして嬉しかった。

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