2011年11月11日金曜日

アグアスカリエンテスの日本食レストラン

アグアスカリエンテス滞在3日目、もうセントロ周辺はあらかた見終えたので
明日にでも、この街を出発しようと思っていた。
ただ、ひとつ心残りが…
日本人の多いとされるこの街で(日産とその関連会社など日系企業が多数ある)日本食に
お目にかかれていなかった。

メルカドのご飯でお腹を壊していたのもあり、故郷の味が食べたい!とPCで検索をしてみた。
“アグアスカリエンテス 日本食”と…

Enterキーを叩くと、程なくして出るわ出るわの日本食情報。
その中で、アグアスの日本人滞在者向けの生活マップのようなものを発見。
その中からセントロから近そうな“浅草”に行ってみることに。
ただし、肝心の細かい住所が載っていない。

改めて“アグアス 浅草”で検索をすると何とか住所も把握できた。
それと一緒に検索で謎のYouTube動画がヒットし、その動画の中では
男性が厨房で料理をしている動画だった。
なんでこんな動画もヒットするのだろうと思いつつも、ひとまず住所を頼りに浅草へ行ってみた。

セントロから自転車を15分程走らせると、大通りに面したところに異彩を放つ“浅草”の看板!
見つけた~!!
ゴクリと唾を飲み込み、自転車を置いて、扉に手をかける。

ガッ。



ガッ

…?

扉が開かない。押しても引いても、引っ張っても開かないのだ。
もしかしてもうやってない??
それでも、隣の柵の隙間を覗いてみると、かすかにラーメン丼が2~3杯見えた。
時刻は3時。
お昼休みなのかな、タイミング合わなかったなと結局引き返した。

宿に戻ってベッドで横になっていると、なんとなくさっきの謎の動画が頭の中で反芻していた。
動画の中で彼が作っていたのはラーメンだったが、何故かこの時“トンカツ食べてぇ!”と強く思った。
何が何でもトンカツ食べなければ、この街を去ることはできん!そう思ったほどだ。理由は分からない。

夜になったらもう一度あの店に行ってみよう。

午後6時。さすがにこの時間だったら夜の部もやっていることだろうと、いざ出陣。
帰りの夜道のことを考え、今度はタクシーで行ってみる。

到着。再び扉に手を掛けると、今度は開いた!

店内は、まさに日本そのもの。
暖簾に、醤油など各種調味料が並んだカウンター、壁に貼られた毛筆調のメニュー…
いかにも定食屋って感じの雰囲気。ちゃんとトンカツ定食もあった。
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早い時間ということもあってか、カウンターには誰もいなかった。

奥から小柄なおばあさんが出てきた。
『一人かい?どこの会社?』

いえ、会社勤めじゃなくって旅行者なんですと旅について少し説明。
たまに僕のような旅行者が訪ねてくるのですかと聞いてみたら、初めてとのこと。

その後、夢見たトンカツ定食をオーダーした。

料理が出てくるまで、少しおばあさんとお話。
聞けば、もうこっちに来て36年になるという!
すごい、僕まだ生まれてないよ…

間もなくトンカツが運ばれてきた。
キャベツの千切りが添えられた、まさにトンカツ定食ってかんじのトンカツだ。
ワタクシ、唐揚げも好きだがトンカツも大好きなのである。

では頂きます。
ソースをかけて一口。

…うまい。

カラシをつけて一口。

うまい。

ご飯と一緒にパクリ。

ウマーイ!!

旨すぎる。衣のサクサク、豚肉のジューシーさ、千切りキャベツの瑞々しさ
どれをとってもMade in Japanのそれである。
ここはメキシコだぞ!?

一心不乱にかき込んでいると、『ごはんのおかわりあるからね』とおばあさん。
うぅ、頂きます~。
何度も言うがここはメキシコだぞ!?

いやあ、二度も足を運んだ甲斐があった。
これで明日からまた頑張れる…
と満腹感と共に悦に浸っていると、
お店の奥から一人のおじさんが現れた。

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