というのも、スマートフォンがあるのでネット閲覧やメール、スカイプ通話など基本的な作業は行える。
ブログも文字入力の手間と写真なしであれば更新が可能であった。
さらに手持ちのウォークマンもおまけ程度であるがネット接続が可能である。
つまり写真データ吸い上げ・整理を除けばなんとかなる状態だった。
その写真データも前の日に外付けHDDに全て移してあった。
外付けHDDなんて滅多に稼働させないのだが、今にしてみれば虫の知らせだったのだろうか。
PCの故障は恐らくバックライトの故障なので、ハードの修理であればなんとかメキシコでも直せるかもしれない。
が、こんな田舎町では修理もおぼつかないだろうから、大都市に出る必要がある。
今更チワワに戻る気にもなれなかったので400km南のトレオンで修理を試みることに。
ダメだったら、一月後のメキシコシティか…。
まぁ写真のメモリーカードもたっぷり空きがあるので最悪一ヶ月は持つだろう。
気を取り直し、街へ晩飯を食べに行った。
このエンパナーダス、カリカリに揚げられたトルティーヤから肉汁がタップリ溢れてめちゃめちゃうまい。
どの街の中心部にはこんな感じの屋根付きのマーケットがある。
品揃えは似たり寄ったりかな。
荒野は果てることなく続き、街→荒野→街→荒野のひた繰り返し。
南西に進路を取っていたのだが、もろに向かい風でスピードが上がらない。
だいたい、坂道であれば体が自然にスピードが出ないこと体感してくれるものであるが、
平地で向かい風でスピードが出ない場合、目に見えている光景と実際のスピードにギャップが生じて精神的にきつい。
荒野は景色の変化に乏しいのでなおさら参る。
これまででもワースト３に入るであろう退屈な道が４日間続くことになる。
以下道中記です。
犬が路上で無残に轢き殺されているのはしょっちゅうだが、この辺りは牛や馬もバタバタと力尽きていた。
一日走ると最低１０頭もしくは１０匹は何かしらの死体を目にするが、この辺りは特にひどく
ある日は半日死臭が続いて、鼻がおかしくなりそうだった。
それでも、街につけばすぐにセントロのに足を伸ばして、アイス休憩。
ついさっきまで走ってきた過酷な土地と今のリラックスタイムのギャップがすごい。
こんな感じで売ってます。
チワワ抜けます。デュランゴ州へ。
高速道路なので、途中に分岐はなし。
なのにこの州境のゲートを抜けた途端…
いきなりの自転車禁止。
州によってルールが多少違うのだろうか。
けど、今この状況でどうしろと言うのだろう。
無視して走っていると、料金所に着いたが特に何も言われず通過。
ちょっと拍子抜け。
街で唯一のホテルだが当たり！
レンガ作りで雰囲気有り、そして清潔、200ペソ。
レストランでの食事も美味かった。
4日後、とうとう退屈な荒野地帯を抜け、ゴメスパラシオに到着。
川の対岸には大都市トレオンが隣接しているが、トレオンまで行くと僕の南下ルートから外れてしまうので
ゴメスパラシオを拠点にPC修理屋を探すことにした。
さて、どうなることやら…
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