2011年9月26日月曜日

ルート66再び その2

朝、出発しようとモーテルの外に自転車を押すと、ハンドルから何か違和感が走った。
この違和感は、どこか昔で経験がある。
後輪を触ってみると、タイヤがパンクをしていた。
この旅初のパンクである。

けれど、幸いなことにモーテルをチェックアウトする前ということ、早朝ということで
特に気持ちが落ち込むこともなかった。
それよりも、ここまでよくパンクせずにこれたなぁと感心してしまった。
普通のタイヤは大体5,000km程で寿命となるが、
僕の使っているSchwalbeのMarathon Plusは5,000km近く走った今の
時点でもたっぷり溝も残っていてまだまだ使える。

日本にいた時は、下位モデルのMarathonを使っていて何を隠そうこの5年間
パンク知らずだった。
最後にパンク修理したのは確か、ロサンゼルスへ向かうカホン峠の途中だったと思う。

すっかりSchwalbe信者の僕は携行している予備タイヤも派生モデルのMarathon Racer。
こちらはより軽量で折り畳みできるのでスペアとしてぴったり。
タイヤを日晒しで持ち運びするとゴムが劣化してしまうので
バッグの奥底でいざという時まで眠ってもらっている。

さて、宣伝が長くなりましたが(笑)
久しぶりにパンク修理にとりかかる。
パンク自体はすぐに修理完了し、再発防止のためにタイヤを点検すると
小さな針金が刺さっていたので抜き取って終了。

朝の出だしから躓いてしまったが、気持ちを切り替え出発。
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2時間ほど走ると、化石の森国立公園の看板が見えてきた。
この公園は、その名の通り木が化石になってゴロゴロ転がっている公園である。
化石の持ち出しは厳禁だが、敷地外で採掘された化石は街中でもたくさん売っているので
あまり興味はなかったが、通り道だし、ニュースペーパーロック(インディアンの壁面彫刻)もあるっていうし行ってみるかぁ。
と寄り道してみることに。
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が、最初のビジターセンターのストアで愕然とした。
物価が異常に高い、そして品揃えが悪い!
いつも1ドルで買ってるコーラが倍以上の値段だった。
ビジターセンターでの補給を頭に入れていた僕はちょっとショックを受ける。

そして園内地図をもらってさらにびっくり。
目玉の化石群はここから30km近く走らないと見れないそうだ。
園内を南北に走る道路があるのは、元々知っていたが園内に入ればゴロゴロしてるんだろうなと思っていた。
それが見れる場所が限られるなんて…
化石を見ようとなると、園内を往復することになり合計70km程走ることになり、それだけで一日仕事になってしまう。
元々ちょっと化石見たら引き返そうぐらいの気持ちだったのだ。
70kmはちよっと骨が折れる。

それでも、多少は最初の方に化石あるんじゃないのかなと僅かな期待を込めて入園した。
が、期待はもろくも崩れさり、園内の前半部分はひたすらペインテッド砂漠だった。
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さんざん見てきたし、もういいよ…

とさらにテンションダウン。

気づくと朝のパンク修理が甘かったようで、再び後輪の空気が抜けていた。

ゲームオーバー。

南の空も雲が大挙して押し寄せていてストームになりそうだったのもあり、たった5kmで引き返した。

なんだろう、この敗北感…

それで引き返したのは懸命な判断だったようで、まもなく雲は真っ黒な雨雲になった。
第一波はなんとか逃げ切ったが、第二波に捕まった。
あっという間に土砂降り。
モニュメントバレーで遭遇したストームよりは雨量は少ないが、粒が信じられないぐらいにでかくて
レインウェア越しからビシビシと当たる雨粒が痛い。
あとで気づいたが唇が切れていた…
まぁこれは日焼けで傷んでいたのもあるけれど、でもそのぐらい叩き付ける雨だった。

雷も鳴り始めて、そろそろまずいなーと思ってるところにモーテル発見。
夕方も近かったので、早めに走行終了とした。
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夜ご飯に作ったカレーそば。激うま。

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