2011年9月4日日曜日

道路事情

明石さんと別れたあとは南西に進路をとり、アイダホをかすめてユタ州の州都ソルトレイクシティを目指してペダルを踏む。

ジャクソンは盆地だったため、再び山道を行く。

このあたりは道路の修復作業が多く行われていて度々足止め。

でも彼らの地道な作業この旅を支えてくれているのだ、邪険にせずゆっくり行こう。
といいつつも、片側交互通行で路肩が無いときは、後ろで車が詰まってしまうので必死に漕ぐ。
僕のせいでたまに大渋滞が起こってしまうからだ。

さて、ここで道路について。
自転車走行は、風や坂道もさることながら、道路の路面状態によってもかなりスピードが左右される。
同じ舗装路でも、単に玉砂利を敷き詰めた道はスピードが出づらく、走行感もガタつく。
若干赤身がかかった道が多いので、このような道を伊藤用語で赤い道路という。

次に、薄い灰色の道。これは可も無く不可も無く。至って普通の道路。
USハイウェイはだいたいがこの路面状態だ。
たまにこの一部が割れたりしていて修復工事がなされており、そこをだけ凸凹したりするが概ね良好。

そして通称黒い道路。これは比較的最近作られたor舗装されなおした道路で非常にフラット。タイヤの転がり感がまるで他の道路と違う。
赤い道路から、黒い道路へ変わるとその違いは歴然である。

こうした違いはおそらく車では分からないことだろう。
自転車乗りならではの感覚だと思う。

だが、今走っているワイオミングの89号線は黒い道路の路面状態がすこぶる悪い。
遠くに道路の色が黒に変わっているのが見えて、頑張ってそこに辿りついても走行感が変わらない。
いや、むしろ少しがたつく。

よく見ると、その黒い道路は油をまかれたように、あるいは雨上がりの道路のように鈍く光っている。
どうやらこの道路は黒い道路とは別物のようだ。
こんな道を、伊藤用語でヌメッとした道と呼ぶ。
ヌメットロード

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