目に飛び込んでくる景色も徐々に緑色が増え、少し安心。
一山超えるとフラッグスタッフ都市圏に入った。
市外のキャンプ場で一泊した後、再び道路を走ると思いがけない標識に出会った。
カナダ国境から一緒に南下してきたUSハイウェイ89号線はここで終点のようだ。
てっきりメキシコ国境まで伸びていると思っていたので意外だった。
たまにインターステートハイウェイに浮気したりしたけれど、基本的にはずっと走ってきた89号線。
牧草地、荒野、高原、砂漠、森林…と表情豊かに僕のアメリカ旅を彩ってくれた。
ありがとう!!
別れあれば再会あり。
思いがけない、89号線との別れから数分後、かつて青春を共にしたあいつに僕は再び出会った。
ルート66再び。
シカゴ~ロサンゼルス間4000kmを結ぶ世界一有名なハイウェイ。
道路の大半がインターステートハイウェイに塗り替えられてしまってもなお、人々を惹きつける伝説の道ルート66。
僕は5年前にこの道をたどってニューヨーク~シカゴ~ロサンゼルスを走った。
乾いた喉を潤す一杯のコーラを求めて入ったガソリンスタンド、日もすっかり沈んでしまった視線の先に煌々と煌くモーテルのネオンサイン、
いったい誰がどんな目的で作ったか分からないユニークなロードサイドのオブジェ、そしてそこに暮らす人々…
ここを走って僕が感じたことは、ルート66は単なる観光道路ではなく“生活者の道”だった。
この地に暮らす人々にとって、この道は特別な道路ではなく、普段からいつもそこにある存在で
でも、この道があるから暮らしていける、そんなかんじ。
僕はこの道に旅の醍醐味を、叩きこまれたといっても過言ではない。
この道に帰ってきた…
あ、先週の家族旅行で少し走ってるよねって突っ込みはやめてください(笑)
あくまで自転車でってことです。
実はこの道5年前に完全走破したわけではなかった。
ニューメキシコ州ギャラップでモニュメントバレーを訪ねるために北上したた未走区間があった。
その区間がこの先のホルブルック~ギャラップにあたる。
フラッグスタッフからはセドナ、フェニックスを経由して南下すれば約500kmでメキシコへの最短距離となるが
せっかくここまできたので、少々遠回りになるが東に進みこのルート66を完全走破することにした。
とゆうか、このまま南下したら暑すぎて野垂れ死ぬ可能性があったのも有り(アリゾナ南部は高温警報が出ていた)
よし!じゃあ久々によろしくお願いします!!
いきなりガッタガタ…
側にインターステートが走っていると大抵こんな風に手付かずの場合が多い。
しばらく進むとI-40と合流。
アリゾナ州、ニューメキシコ州などはインターステートを自転車で走ることが合法。
路肩は広々、路面もフラット。
そして久々に(カルガリー以来ではないか)平地が続いたので自然とスピードが上がる。
ツインアローズのオブジェ。
以前訪れているので今回はパスしたが、ボロボロに朽ち果てていた矢がきれいに修繕されていた。
いったい誰が…
ウインズロー到着。
ただの壁だが面白おかしくペイントされているのでよく見てみてください。
この街はEaglesのTake It Easyの曲のモデルになった場所。
街角にドン・ヘンリーの銅像が立っている。
街の出口のトラックストップでしばし昼休み。
このあたりまで来るとトラックストップが大型のものが目立ち、店内も非常に便がいい。
24時間営業を基本とし、ストアにレストラン、シャワーにランドリー、果てには床屋まで入っていて
ここで暮らせるんではないかと思ってしまうほどの充実っぷり。
外の大型駐車場ではトラックのおっちゃんたちも多く休憩していて、絶好の野宿スポットとなる。
走行再開すると再び荒野へ。
本日の目的地、ホルブルックの手前のジョセフシティでは
見たことある人もいるであろうこちらに立ち寄った。
ジャックラビットトレーディングポストの巨大看板です。
“Here It Is”とジャックラビットが呼びかける言葉とは裏腹にお店はガラガラでお店のガラスも以前と同じく割れた状態のままだった。
幸いなことにドリンクとアイスも少量だが販売されていたので購入して涼をとる。
目的地まであとひと踏ん張り。
ホルブルック名物ウィグアムモーテル。泊まってませんが。 |
ホルブルック到着。
到着する頃には南の空が黒く染まって、薄気味悪い風が吹き出していたので
早々にモーテルin。
スーパーのセーフウェイがあることも知っていたので、食材を買って晩ご飯とした。
案の定夜は雨が降った。
さて明日から知らない道だ!
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