2011年7月23日土曜日

進路変更 南へ

カルガリーにて東進を終え、いよいよ南へと進路を切り替える。


市内を抜けると再びすぐ平原が顔を出した。
昨日までのシティライフが嘘みたいだが、振り返るとカルガリーの街並が見える。
途中のナントンの街

ゆっくり走ること9時間程でclaresholmの街に到着。
この街に観光案内所があったのでふらっと立ち寄ってみた。
ここで、この先に行くウォータートンレイクス国立公園のパンフレットを入手。
さらにざっとだけれど北部アメリカも載った地図もゲットできた。
カナダでは大体観光案内所にはフリーのWi-Fiが付いているので、
グーグルマップでこの先の道を確認。
まだ5時なので次の街まで進めたが、案内所のおばさんにこの街のキャンプ場を紹介してもらった。
12$と大分、カルガリー・カナディアンロッキー国立公園群を離れて値段が落ち着いてきたことにホッとし、この街に今日はステイすることにする。
それと、アルバータ州の小さな街のキャンプ場の詳細まで事細かに載っている冊子も入手。
あとちょいでアルバータ州を抜けてしまうので無用の長物だったけれど、こういうのを早めに入手できていれば!!
たぶんブリティッシュコロンビア州版もあることだろう。


しかしまぁ、案内所で次の街の情報を入手して、ストアで食料を購入。キャンプ場やモーテルで疲れを癒す、まさにリアルRPGの世界だな、なんて思えてきておかしかった。

翌日、5時に起きて6時半に出発。
なぜこんなに早く起きたかというと今日はちょっと寄り道をするからだ。

今下っている国道2号から道を外れて15kmのところに
Head smashed in buffaro jumpという大昔にバッファローの追い落とし猟をした断崖があるのだ。
ここはあまり知られていないかもしれないが、世界遺産にも登録されている。
せっかく近くを通るし、寄って行こうと早起きしたのだ。
平原を走っていると、東の方に断崖が見える。
あそこだ。

10時オープンだったが、9時半くらいに到着。
さすが世界遺産、もうすでに会場待ちの人で賑わっていた。
彼らとおしゃべりをしながら会場を待ち、入場。

入るといきなり館内には断崖を模した高台にバッファローが佇んでいた。
中にはミニシアターもあり、そこで当時の追い落とし猟の再現ビデオが上映されていた。
猟はとても単純。
脚の早いインディアンの若者がバッファローの群れを引き連れ逃げて崖のギリギリで曲がる。
突然現れた崖に勢いを止めることの出来ないバッファローたちはそのまま頭から落下。
崖の下で待ち構えていたインディアンの仲間が最後にトドメを刺すというものだ。
これがその断崖

展示も充実しており、狩に使われた武器や伝統的住居であるティピーなども展示されていた。
一通り見終えると時刻は11時。
これから先、しばらく街はなさそうで、館内に小さなカフェが併設されていたので、昼前だったけれどそこで昼ご飯にすることにした。
メニューの中にはbuffalo slideというものがあった。5ドル。
こいつはバッファローの肉を使っているのか?
同じ値段でハンバーガーなどもあったが、聞くとバッファロー肉を使っているのはこれだけだというのでこいつを注文。
出てきたのは…

超小さいハンバーガーだった…

なんとも言えない悲しい気持ちで二口で平らげた。
何か今さらさらに注文する気も出なかったので、手持ちの食料で後は凌ごうとこの場をあとにした。

しかし今思えば、これがこれから続く惨めな一日の始まりだったのかもしれない。

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