2011年7月22日金曜日

カルガリアンライフその3

翌日は午後からの待ち合わせ。

午前中はモーテルで洗濯やネットをしながらのんびり過ごす。
移動のことを考えなくていい日は本当に気が楽だ。

午後になって、かずえさんに迎えに来てもらいおススメのベトナム料理屋さんへ。
春雨の麺料理みたいなものを注文したが、量が半端ない。
味は文句なしにうまいのだが、食べきれず。
もやしがおいしかった

実は午前中に、昨晩セーフウェイで買いすぎたマフィンやらポテトチップスやらを食べていたのも影響した。

しかし、甘いものは別腹とばかりに今度はアイスクリーム屋さんへ連れて行ってもらった。
中心部からは大分離れた場所に立地しているのだが、地元でも人気のアイスクリーム屋らしく
大勢のお客で賑わっていた。
大人たちが真剣にアイスクリームを選ぶ
味も何十種類もあり、どれも美味しそうでなかなか選び切れない。
チョコやバニラのベーシックなものから何とかレインボウみたいな明らかに体に害がありそうな発色をした味までさまざま。子供たちは舌を真っ青にして不気味な色のアイスをなめていた。
僕は迷いに迷った挙げ句、メープル味とチーズケーキ味にした。
というのもせっかくカナダに来たのに一度もメープルシロップを味わっていなかった。
ミニストアで買った小さなメープルシロップはカバンの中にあるのだが使う機会がまだない。
せめてアイスだけでもという気持ちで選んだ。

アイスクリーム屋さんではコーンを選ぶことが出来る。
普通のコーンやプラカップ、追加料金でワッフルやチョココーティングなど選ぶことが出来て楽しい。
僕はワッフルの固い食感が好きでいつもワッフルを頼む。

さて出てきたアイスクリームはこんなボリューム!!
でかい!!

いつもはきちんと計量して出すみたいだけれど、この日は特に混んでいたので店員も計量もせず大雑把に盛って出していた。
かずえさん曰く、それでも僕のアイスはいつもより相当でかいそうだ。
このボリュームだけあって普通に上から食べていくと下が溶け出してきてしまうので、上から下からまんべんなく食べていった。
ようやくお楽しみのワッフル層へ辿り着いたときには少々食傷気味だった。
同じ甘い系統のものを重ねてしまったので、片方をシャーベットなどのさっぱり系にすればよかったかな。
アイス屋の外壁

お腹がはち切れんばかりに膨れ上がった後は、公園へ散歩。
ボウ河が街の南北を隔てる公園へと連れて行ってもらった。
ここは地元民たちもサイクリングやバーベキューなど各々の過ごし方で楽しんでいた。

河辺に着くと、ある犬が、飼い主が河に投げ入れたボールを泳いでキャッチしにいくというトレーニングのようなことをしていたが、このボウ河はけっこうな急流。
犬は果敢にボールを取りに行き、だいぶ流されながらもなんとかボールをくわえて戻ってくるのだが飼い主は再びボールを河へ投げ入れる。
犬は行きたくない素振りを見せていたが、ご主人様の指令には背けず、再びトライ。
戻ってくるころには疲労困憊&凍えきっていた。
それでも鬼主人のスパルタは止まらず三度ボールを河へ。
さすがに犬も自分の生命の危機を感じ取ったらしく、ついに河へは飛び込まなくなった。
そしてボールは河をトコトコと流れていったのだった。
ちなみにこの飼い主のそばには奥さんと子供もいたのだが、とくにこのスパルタを止める様子もなかった。これは彼らにとってスタンダードなのか…?
カナディアンの恐るべき一面を見て呆気にとられてしまった。
これは別な犬。1m30cmくらいあった

ボウ河の対岸まで散歩した後は、車に戻って郊外へドライブ。


昨日の夜景とは、また少し違ったカルガリーの顔を見せてもらった。
ナイスな標識
昨日と違って気温も安定していた。相変わらず風はあったけれど、車での移動はあまり風の影響を考えなくていいから、ただ流れる風がとても気持ちいい。
満腹も手伝って少しウトウト…

夕食まで少し時間があったので同じくカルガリーに住むかずえさんの友人のお宅へお邪魔した。

みのるくんという、鍛え上げられたボディが自慢の彼は、日本にいた頃は二子玉川の学校へ通っていたそうだ。
二子玉川といえば、僕が東京へ住んでいた頃の隣町である。
東京へ越してきたた翌日に、多摩川沿いを散歩しながらニコタマ無印良品へ行ってカフェでフォーを食べ自転車を購入した。
それからもちょくちょくニコタマ無印へは足繁く通い、良品計画へ入社が決まってからは、アルバイトもここでさせてもらった。
大学2年の春休みは毎日13時間休みなく働いて、欲しかったプジョーのモペットを買ったのもこの街だ。
そんな街で青春時代を過ごした同士なので、すぐに話が噛み合った。
あそこの飲み屋は雰囲気がいいとか、あのラーメン屋によく行ったとか…

ここはカルガリーなのに日本の片隅のローカル話に盛り上がっているのがおかしかった。

話が盛り上がってくると、すっかりいい時間になってきたので夕食へ。
ステーキやアイス、夜景も満喫できたので、このシティライフの締めくくりは日本食でしょう!ということで日本食レストランへ。
その名も四季路。
店内はさほど広くはなかったが、たくさんのお客が日本食を楽しんでいた。

メニューも豊富で、気持ちは全部注文したいくらいだったが、迷いに迷って味噌ラーメンとから揚げを注文。
まず最初にから挙げと、みのるくんが頼んでくれたたこ焼きが登場。

レモンを絞って、ぱくりと一口。
…うまい、うますぎる。

まだ2週間とちょっとしか日本を離れていないのにも関わらず、この味に懐かしさを覚えた。
しかし感動している暇もなく、本命の味噌ラーメンが降臨。
完璧な味噌ラーメンであった。
ボリュームも申し分なし!

僕は元来、特に食へのこだわりが少ないほうだと思っていた(好き嫌いは別として)
だから、毎日ピザやハンバーガーでも飽きることなく、うまいなぁーと思いながら食べていたし、スーパーで購入するインスタントラーメンもなかなかいけるじゃんなんて思っていた。

でも、ここで食べた日本食は別格だった。
これまでのカナダでの食生活をひっくり返すほどの旨みが僕の体の中に染み渡った。

“あぁ、日本人でよかった”とは思わないけれど、20数年間慣れ親しんだ味というものは必然的に体が求めてしまうものなのか。

とまぁ大袈裟に書いてみたけれど、大満足で平らげてしまった。
美味しかったです!!
こうして僕のシティライフは最高の終焉を迎えることが出来た。
ほぼ、食ってばっかりという突っ込みはさておき…

見ず知らずの自転車旅行人を一時のシティボーイにしてくれてありがとうございました!!

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