2011年7月5日火曜日

続・カナディアンロッキーへの道

モーテルに泊まると疲れの取れ具合が驚くほど違う。
次の日の漕ぎ出しで違いが分かる。
なので、モーテルではしっかり睡眠をとりたい。
とはいえ、モーテルに泊まると色々やることがありつい夜更かししてしまう。
洗濯に、食事に、充電に情報収集…。

前の日も結局、深夜2時過ぎまでごそごそと作業をしていた。

朝9時に出発。

向かいに郵便局があった。ようやく郵便局のストライキが収束したようで通常営業をしていた。
いらない荷物を返送。これで少し軽く&積載スペースが増えた。

昨日泊まったLittonの街はハイウェイから少し下ったところにあるのでまずは坂を上って出発。
ずっと並走していたフレイザー河とはここでお別れ。
今日からはトンプソン河が新たな友だ。

相変わらず鉄道は一緒
だいぶ風景が荒涼としたかんじになってきた。
そしてゆるやかにUp&Downは続く。この繰り返しが地味に体力を奪う。

少し行ったところに街があるのを地図で確認していたので最初の休憩はそこでしようと予定していた。
なので水も昨日の残り300ml程度で出発していた。

Up&Downの割に案外いいペースで漕げていたので、休憩のポイントをスルーし次の街で休憩しようとした。

じゃんじゃん進む

ところが、北米では地図には地名が載っていても実際には小さな集落ということがたまにある。
(アメリカでもモハベ砂漠を走ったときに、辿り着いた街がゴーストタウンで水が切れ熱中症になりかけた…。幸いにも通りがかったトラックに水を分けてもらえた)
次の街ではストアが見当たらず、水の補給が出来なかった。
河はずっと並走しているので最悪、河の水を浄水して飲めばいいかと思いながら進んだ。

写真ではだいぶ荒野が広がっているが、実際は水資源に恵まれた土地のようで、街の路上ではフルーツの直売所のスタンドが多く見られた。

結局80キロを最初の300mlで走り切れた。

ここ数日走ってみて気付いたことがある。

ハイウェイ1号線はロッキーを横断するルートなのでバンクーバーから次第に高度を上げていく。
しかし、アメリカのインターステートハイウェイのように高速走行を目的とした、直線&フラットな道ではなく、昔ながらの道路をそことそこに点在する街と街を繋ぎ合わせた道のようである。そして昔ながらの道なので、当然今のような道路開発技術もなく、従って比較的傾斜の緩い河沿いに走っているというかんじがした。しかし河沿いの一番良いところはすでに鉄道の線路が引かれているのでハイウェイは多少の上り下りが発生する。
これを例えると新幹線が主要都市のみを結ぶのに対し、鈍行列車は小さな駅と駅を結ぶようなイメージですが、分かりました?

そして街は大抵、河のほとりにある。
これは人間が水なしでは生活していけないからだろう。

なのでいくら上り坂が続いても、街まであと5キロ程度で河が見え、線路が見えたら街はもうすぐそこだ。
街に辿り着いた安堵感と下り坂を駆け下りる疾走間、気化した汗が体から熱を奪っていく爽快感。
この瞬間こそ苦労した甲斐があるって思わせてくれる。
たぶんこの感覚って車ではなかなか分からないような。





カラカラの喉を刺激する炭酸が実に気持ちいい。


まだ日が暮れていないので、再び走行開始。
街の出口はやはり上り坂…。


そしてここから進路を東へ変えたので風向きも変わり、少し向かい風になった。
風景も一変、巨大な鳥のような形をしたスプリンクラーが水を撒く農業地帯へ入った。
茶畑??らしい

しばらくすると大きな湖が見えた。トンプソン湖だ。
これ以上進むと、オカナゲン地方の中心地Kamloopsに突入してしまい、宿が高くなる心配があったのでここでステイ。
州立キャンプ場にIN。自転車だったので半額にしてもらえた。
WiFi付で14$だった。
湖畔のキャンプ場

日が暮れるにつれ風が強くなる。
でも風が強い日に限って空はきれいなものだ。
今日も夕日は美しい

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