安堵感とともに、ドッと沸いた疲れを感じながら進む。
橋を越える |
さらに越える |
しまなみ海道の多々良大橋を思い出す |
もう雨や泥汚れは気にならなくなっていた。
いわゆるチャリダーズ・ハイ状態になり遅れを取り戻すべく 一気に進む。
フレイザー川と鉄道が平行して走る |
夕方といっても今の時期は高緯度のため日没が22:00くらいなのだが。
それでも、そろそろ寝床を探さなければ。
隣を鉄道が走っているおかげでなかなかよい野営地は見つからず。
それに雨の中をずっと走ってきたので、この泥だらけの状態をなんとかしたかった。
財布を落とした後で贅沢するのは気が引けたが、
ここで節制をしてテンションが落ちるよりはマシだと自分に言い訳をしてモーテルを探す。
Missionという街に入ると直ぐにベストウェスタンというチェーンのモーテルが目に入った。
『まずいな…』
というのはチェーンのモーテルで大体街の宿の相場は分かるというのが僕がアメリカを旅して取った杵柄なのだ。
で、その中にある個人経営のモーテルだと一回り値段が落ちる。
ベストウェスタンは僕の中で割と高級モーテル。エコノロッジとかモーテル7とかがあればかなり期待出来るのだが見当たらない。
因みにモーテルの値段は田舎過ぎても高いし、都会過ぎても高くなる。
幹線道路近くのそれなりの規模の街だと上手く競争原理が働いて安くなる。
アメリカのルート66のトゥクムカリという町はその典型で選び放題でそして安かった(20ドル台で泊まった記憶がある)
というわけで先にあった個人モーテルを訪ねると税込み81ドル。
やっぱ高い。
この街の相場は80ドル~かなと思いつつも、宿の主人に別なモーテルを教えてもらった。
5分もかからず辿り着くも、ダウンタウンに面した好立地。
あえなく満室で敗退した。
止むを得ず野宿かと思いながらダウンタウンを走りぬけ、街を抜けた。
この先40キロ大きな街はなさそうで、時間も6時を過ぎている。
これは自分の中の約束事なのだが、宿に入るときはなるべく早く・チェックアウトは遅く、野宿の場合はなるべく遅く、出発は早めにと使い分け、せっかくお金を出すのだからコストパフォーマンスを高めるようにしている(けち臭いって言わないでくださいね)
その境目が5時から6時なのだ。
モーテル泊を諦め野営地に目星をつけながら走ること数キロ。
前方に一つの看板が見えた。
『モーテルだ!』
しかも個人経営。
ここで決めたる!とオフィスを訪ねる。
『ハロー、マイフレンド。今日はどうしたんだい?』
「部屋は空いてるかな?」
『もちろんさ』
「いくらだい?」
『71ドルだよ』
まぁこの街の相場だが、もうここで泊まることに決めたのだ。
そこですかさず
「税込みだよね!?」
『いや税込みだと80…まぁいいや、70ドルでいいよ』
作戦成功!!少々お高いが泊まる事にした。
チェーンのモーテルに比べて個人のところはこういう融通が利いて助かる。
しかも部屋は今まで泊まった中でもトップクラスに良い部屋だった。
ダブルベッド二台使い |
バスルームもきれい |
この街に泊まりたいと思ったのも、実はダウンタウンが小さいながらもかわいい感じだったので、
少し見て周りたかったからなのだ。
カラフルな建物がいいかんじ |
メインst |
そして、もう一つこの街に泊まりたい理由がある。
それは、ショッピングセンターがあるからだ。
長くなってすみません。
後編に続きます。
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