自転車という移動手段の都合上、真冬の走行は転倒や事故の可能性が高まりとてもリスキーだ。
積載できる荷物の量も限られるので、なるべく暖かい時期を狙って走っていくようになる。
そこでのシュラフ選択である。
元々手持ちのsky high mountain works オリジナル sky high bag180を持っていこうと考えていた。
sky high bag センタージッパーがカッコイイ |
シュラフメーカーのNANGA社のOEM生産のためクオリティは非常に高く、よく出来た逸品である。
センターに配されたグリーンの止水ジッパーはカッコよく、所有者欲を高めてくれるとともに
体温調整も容易にしてくれる。
ダウン量が180gのため、少し保温力が心配だがそこはシュラフカバーとインナーシーツで
幾分か温度は稼げるだろうと想定していた。
が、しかし…
暖かい季節を追いかける想定であっても、冬に追いつかれたり、アンデスの高所となると
夏でもかなり冷え込むらしい。一般に100m高さが変わると気温は0.6℃変わってくるといわれる。
世界最高所にあるボリビアの首都ラパスの気温を調べてみた。
年間平均で10度を下回っている…。
当面の僕の目標は南北アメリカ縦断でアンデスの高地は何度となく越えていかなければならない。
グラフはあくまで平均値であって、大きく下振れすることもあるだろう。
何もない荒野で風に吹き付けられたら、体感温度はグッと下がってくる。
暑いのは対策はいくらでもとれるが、寒さに関しては、手持ちの装備が貧弱ではどうしようもない。
こと睡眠に関しては最重要課題だ。
荷物が嵩張り重くなるのは仕方ない。
シュラフを買い足すことにした。
本当は、sky high bagにダウンを増量(NANGA社HPによると有料対応で出来るらしい)
したかったのだが、あいにく軽量性を優先したシングルキルト構造(つぶし縫い)だったので
せっかくダウンを増やしてもロフトが損なわれてしまう。
順当に新しいものを買うことにした。
NANGAのNANO BAG410。
sky high bagの元ネタになったシュラフでセンタージッパーが
ベーシックなサイドジッパーになったモデルである。
超撥水加工のNANO Texが施されており水分を寄せ付けない。
何よりも、ボックスキルト(隔壁を設けた構造)のため、ダウンのロフトが最大限に引き出されている。
肩周りにもショルダーウォーマーがつき、熱を逃がさないための工夫があちこちに見られる。
nano bag 肩の日の丸が心憎い |
コンプレッションバッグで圧縮。恐ろしくコンパクトになる |
旅の夢はコイツに包まれて見ることにしよう。
買ったのが3月だったので本格的なテストをしないままになりそうだが、
ダウンが180→410(共に860FP)と倍増してることから問題ないだろう。
あとは手持ちの衣類を着込むのみ。
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